Windows 10 Enterprise LTSC 2019を使ったKMSホスト作成

Windows 10 Enterprise LTSC 2019を使ったKMSホスト作成

KMSホストとは

  • マイクロソフトに代わって認証を行います。
  • WindowsOSとOfficeを認証することができます。

注意事項

  • マイクロソフトとのライセンスをしっかりと守ってください。
  • 見落としがちなのが、所有していているライセンス種類です。
  • 少しでも不安に感じたらライセンス販売店やマイクロソフト営業に確認を行ったほうがよいかと思います。
  • 調子のよい営業さんもメールで問い合わせをすると社内で再確認しているようで返信が遅くなります。
  • KMSホストはプライベートIPで作成します。グローバルIPでの作成及び接続は拒否してください。
  • KMSホストを作り直す際には旧KMSホストから[KMSホストキー]をアンインストールしてください。
  • アンインストールは
     cscript C:\windows\system32\slmgr.vbs /upk [KMSホストキー]

経緯とミス

 【Windows 10 Version 1709】で運用していたKMSホストで【Windows 10 Enterprise LTSC 2019】が認証できなかった為、【Windows 10 Enterprise LTSC 2019】で再構築を行いました。
 構築後に気が付いたのですが【KB4347075】を適用することで、対応させることができたようです。
 KMSサポートを拡張する【KB4347075】更新プログラム  
 【KB4347075】がMicorosoft Updateカタログで検索できないのが気になりますが。
 

KMSホスト作成

  • ※[KMSホストキー]はVLSCで所有している値をご入力ください。
  • 普通に【Windows 10 Enterprise LTSC 2019】をインストールする。
  •  ※プロダクトキーは入れない。

  • 【Windows 10 Enterprise LTSC 2019】のKMSホストキーを入れ認証する。
  •  cscript C:\windows\system32\slmgr.vbs /ipk [KMSホストキー]
     cscript C:\windows\system32\slmgr.vbs /ato

  • Office2019のKMSホストキーを入れ確認する。
  •  Microsoft Office 2019 ボリューム ライセンス パック
     https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=57342
     ※リモートサーバー管理ツールはダウンロードしません。
     cscript C:\windows\system32\slmgr.vbs /ipk [KMSホストキー]
     ※確認
     cscript slmgr.vbs /dli 70512334-47B4-44DB-A233-BE5EA33B914C
     ※認証したい場合は
     cscript slmgr.vbs /ato 70512334-47B4-44DB-A233-BE5EA33B914C

  • Office2016のKMSホストキーを入れ確認する。
  •  Microsoft Office 2016 ボリューム ライセンス パック
     https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=49164
     ※リモートサーバー管理ツールもダウンロードしません。
     cscript C:\windows\system32\slmgr.vbs /ipk [KMSホストキー]
     ※確認
     cscript slmgr.vbs /dli 98ebfe73-2084-4c97-932c-c0cd1643bea7
     ※認証したい場合は
     cscript slmgr.vbs /ato 98ebfe73-2084-4c97-932c-c0cd1643bea7

  • Office2013のKMSホストキーを入れ確認する。
  •  Microsoft Office 2013 ボリューム ライセンス パック
     https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=35584
     ※リモートサーバー管理ツールもダウンロードしません。
     cscript C:\windows\system32\slmgr.vbs /ipk [KMSホストキー]
     ※確認
     cscript slmgr.vbs /dli 2E28138A-847F-42BC-9752-61B03FFF33CD
     ※認証したい場合は
     cscript slmgr.vbs /ato 2E28138A-847F-42BC-9752-61B03FFF33CD

  • FireWallで【キー管理サービス(TCP受信)】を有効にする。
  •  ※スコープやリモートアドレスを環境に合わせて定義にしてください。

  • 最後に(念のため)再起動して、KMSホストの作成が完了です。

KMSホストの認証条件

  • Windows7・8・8.1・10を認証することができます。
  • KMSホストキー登録したOfficeを認証することができます。
  • ClientOSは25台以上で認証が開始されます。
  • Officeは5台以上で認証が開始されます。
    ライセンス種類(Office2019/2016/2010)は問わないようです。
  • 今回のKMSホストは対象外ですが、ServerOSは5台以上で認証が開始されます。

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